2010年06月06日

フット用マウスの紹介

フット用マウスは、足でマウス操作を行うための入力デバイスである。ポインタを画面上で上下左右に動かす信号と、左右のクリック信号を出すことができる。ポインタというのは、パソコン画面上で動く矢印のことであり、手の形になったり砂時計の形になったりする。

マウスから出すべき信号としては、少なくとも、ポインタを上下に動かす信号、左右に動かす信号、左クリック、右クリックの信号が必要である。足でこれだけ多くのものを操作するのは、なかなか大変である。

当社のフット用マウスは、片足だけで操作でき、足の指は使わないものになっている。これは、開発当初から守ってきたポリシーである。
両足で操作する場合、体の安定を保つの難しくなってくる。車を運転するときのように体がイスにホールドされている状態にすればよいが、オフィスでそういうイスを用意するのは難しいと思う。また、自由に動かない足の指に操作を負担させるのは酷だと思うし、指を動かすためにスリッパや靴下を脱がなければならない、というのはスマートでない。
世界中を見渡せば、当社のもの以外にもいくつかの足用マウスが開発されている。両足で操作するものもあるし、足の指を使うものもある。

ここで、ポインティングデバイス(マウスなど、ポインタを介してパソコンを操作する入力デバイスの総称)の普遍的な(足用に限らず、ということ)特性について考える。
ポインティングデバイスに必要な特性としては、ポインタを精密に動かせること、すばやく動かせること、操作感覚の一致などがある。精密な動きは、図を微調整したりウィンドウを整列するときに要求される。すばやい動きが必要なのは当然だろう。操作感覚の一致というのは、例えばドラッグをするときに必要になる。

ドラッグというのは「引きずる」という意味である。デスクトップ上でアイコンをずるずる移動したり、ウィンドウの縁をつかんで大きさを変えたりするのは、まさに、引きずる、という操作であろう。
手で動かす普通のマウスの場合、ボタンを押しながらマウスを動かせばドラッグになる。これは、引きずる感覚に近いはずである。つまり、マウスを引きずるように動かせば、画面上で引きずるようなポインタ操作が実現される。このように感覚が一致すれば、快適な操作といえるだろう。

ノートパソコンに付いているパッド式のポインティングデバイスでドラッグを行うとき、一つの指でボタンを押しながら別の指でパッドをこする。この動作は、引きずるという感覚からは遠い。従って、快適な操作とは言えないと思う。パッド式により、精密かつすばやい動きがマウスと同程度に行えたとしても、快適さという視点ではマウスの方が優れていると思うのである。もちろん、薄いスペースに収容できるという大きなメリットはある。

精密な操作とすばやい操作は、相反する特性である。
例えばマウスの場合、マウスを大きく動かしてもポインタが少ししか動かなければ、精密な操作となる。マウスをラフに動かしても、ポインタを例えば1ドットだけ動かせるようになるからである。一方、マウスを少ししか動かさないのにポインタがたくさん動けば、すばやい操作となる。
従って、何の工夫もしない場合、精密な操作を重視すればすばやい操作が犠牲になり、逆もまたしかりである。マウスの場合、加速という手段により両立させている。

さて、足用のマウスもポインティングデバイスであるから、精密な操作、素早い操作、操作感覚の一致が必要となる。

当社のフット用マウスでは、足を乗せるペダル(足置部)を前後左右に動かすとポインタも同じように前後左右に動くようになっている。ペダル可動範囲のうち、周辺部ではバネの反力が働くようになっている。言い換えると、中央付近ではペダルは自由に動くが、可動範囲の縁に近づくとバネによって押し戻される。
自由に動く範囲では、ポインタはマウスと同様に操作される。ペダルを動かした距離にほぼ比例した距離だけポインタが移動する、ということである。バネの反力を感じる範囲では、ジョイスティックと同様に操作される。こちらは、バネに与えた力にほぼ比例した速度でポインタが移動する、ということである。

かなり大雑把に言うと、中央部の自由に動く範囲で精密な操作を実現し、バネの反力を感じる範囲ですばやい操作を実現している。
自由に動く範囲では、マウスと同様の加速を与えている。また、バネの反力を感じる範囲では、空間的な加速と時間的な加速を与えている。このあたりは、言葉だけで理解して頂くのは難しい。フット用マウスを購入あるいは試用して、実際に体験して確かめて頂くしかない。

当社のフット用マウスでドラッグを実現する動作は、(1)ペダルを動かしてポインタをアイコンの上にもっていき、(2)つま先でペダルを踏み、(3)ペダルを前後左右に動かしてアイコンを目的の場所に移動させ、(4)ペダルを離す、というものになる。
この動作は、地面の上に置かれたものを足でずるずる引きずる動作と一致するため、画面上のポインタ操作と、足動作の感覚が一致することになる。従って、フット用マウスによるドラッグは快適な操作といえるだろう。

前述のように、当社のもの以外にいくつかの足用ポインティングデバイスが開発されている。しかし、当社のフット用マウスが、最も優れた構成であると自負している。
posted by Q at 23:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 足入力デバイス
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