Contouredキーボードの検査で奇妙な現象に出会った。原因はどうやらWindowsXPのバグのようだ。
ネットショップ担当者が、Contouredの出荷前に、いろいろな検査をしていたらキーボードの入力状態がおかしくなってしまったというので、別の技術者に確かめてもらった。
なお、リマップというのはキーの場所を入れ換えるContouredの機能で、例えばAキーとBキーを入れ換えたり、通常は親指で押すEnterキーをお好みで別の場所に移動したりできる。
ところで、Windowsでは右Shiftキーを8秒押すと、フィルターキーをオンにするか聞いてくる。通常は8秒も押し続けないと思うが、Contouredキーボードでは可能性がある。
Contouredには、Shiftといくつかのキーを押しながら実行するコマンドがある。右のShiftキーを押した状態で、このあとは何を押すんだっけ、とマニュアルを見てから画面に目を移すと、見慣れぬダイアログにフィルターキーをオンにするか聞かれることになるのである。
また、間違った組み合わせのキーを押した場合も同様の現象に出会うことがある。例えば、リマップ(Remapping)では、Progrm+F12 の組み合わせを使う。これを間違えて、Progrm+Shift+F12でやってしまうと、Shift信号だけがWindowsの方に送信されてしまうようだ。「リマップはProgrm+F12」と念じておけば問題は生じないのだが、メモリーリセットはProgrm+Shift+F10だったりするので、間違いやすい。
皆さん、コマンドを打つときはマニュアルを見ながら正確にやって下さい。弊社から販売したContouredキーボードには、リマップやマクロなどの日本語説明書が付属します。
さて、見慣れぬダイアログからフィルターキーをオンにするか聞かれても、キャンセルをクリックすれば全く問題ないはず、と普通は思う。私もそうだった。
しかし、キャンセルを押したあと、ウィンドウズのキーボード入力を受け付ける部分がおかしくなってしまう。Shiftキーを押さなくても大文字になる。また、半角/全角キーが単独では機能しなくなり、Altキーと一緒に押さなければならなくなる。
でもこれは簡単に直せる。左側のShiftキーを一度押すだけで、大文字入力は正常になり、半角/全角キーも単独で機能するようになる。
DELLのキーボードでも同じ現象が生じたし、別のPCにつないだ古いPS/2キーボード(Logitech製)でも同じだったので、WindowsXPのバグに違いない。なお、Windows7は問題なかった。
2011年02月21日
キーボードの奇妙な反応
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| 製品修理
2008年07月23日
コンタードキーボード修理
何日か前にコンタード(Contoured)キーボードを買われたPさんからメールが入った。Bキーが引っかかるそうで、ときどきBBB…となるとのこと。
多分キースイッチの不良で、今あるテスト用コンタードのキースイッチと交換すれば直るだろうと思った。
Kinesis社を訪問したとき、製品輸入の際に修理パーツも一緒に送ってくれると約束したのだが、送ってもらうのを忘れたため、修理パーツは現在手元にない。
テスト用コンタードのケースを分解し、プリント基板から出ているキースイッチの足からハンダ吸取機でハンダを取り除いた。
これでキースイッチが外せると思ったが、キースイッチはキーウェル(片方の手の人差指〜小指で押すキーの一組)のベースに接着剤で固定されている。この接着剤を取り除かないとキースイッチを外すことは出来ない。
キーウェルの端にあるキースイッチなら接着剤を取り除くことができるが、キーウェルの中央部に配置されたキースイッチ(SとかDとか)はどうするのだろうか?
KinesisのW社長にメールで聞いてみた。代理店でそこまでやるところはないとの回答。ネジを外してキーウェルを丸ごと交換する程度のことしかやらないそうだ。
技術力をほめられたが、一度ハンダ付けされたキースイッチを修理に使うのはすすめられないとも書いてある。確かに、一度ハンダ付けされ、ハンダ吸取機で取り外され、再びハンダ付けされると、熱が3回加わることになる。
あるサイトの情報によると、このキースイッチの寿命は1000万回となっている。マウスのクリックに使うスイッチの寿命は30万〜100万回であるから、かなりの高品質で、想像以上にデリケートなのかもしれない。
新品のキースイッチを急いで送ってくれることになり、それと交換することにした。キースイッチが届いたのでPさんのキーボードを分解した。
なんと前述の接着剤がはみ出ており、キーキャップ(文字が印刷されたパーツ)を強く押すと、接着剤に当たり、くっついてしまう。これが原因で戻りが悪くなり、引っかかっていたのだ。
はみ出した接着剤を取り除いたら、他のキーと同様の心地よいキータッチになった。
この何日かキースイッチと付き合ってみたが、確かに高品質に出来ているようだ。キータッチのフィーリングはほとんどキースイッチにかかっているのだから、当然と言えば当然だ。
故障やトラブルが生じたときキースイッチを疑う順位は、下位にした方がいいようだ。
多分キースイッチの不良で、今あるテスト用コンタードのキースイッチと交換すれば直るだろうと思った。
Kinesis社を訪問したとき、製品輸入の際に修理パーツも一緒に送ってくれると約束したのだが、送ってもらうのを忘れたため、修理パーツは現在手元にない。
テスト用コンタードのケースを分解し、プリント基板から出ているキースイッチの足からハンダ吸取機でハンダを取り除いた。
これでキースイッチが外せると思ったが、キースイッチはキーウェル(片方の手の人差指〜小指で押すキーの一組)のベースに接着剤で固定されている。この接着剤を取り除かないとキースイッチを外すことは出来ない。
キーウェルの端にあるキースイッチなら接着剤を取り除くことができるが、キーウェルの中央部に配置されたキースイッチ(SとかDとか)はどうするのだろうか?
KinesisのW社長にメールで聞いてみた。代理店でそこまでやるところはないとの回答。ネジを外してキーウェルを丸ごと交換する程度のことしかやらないそうだ。
技術力をほめられたが、一度ハンダ付けされたキースイッチを修理に使うのはすすめられないとも書いてある。確かに、一度ハンダ付けされ、ハンダ吸取機で取り外され、再びハンダ付けされると、熱が3回加わることになる。
あるサイトの情報によると、このキースイッチの寿命は1000万回となっている。マウスのクリックに使うスイッチの寿命は30万〜100万回であるから、かなりの高品質で、想像以上にデリケートなのかもしれない。
新品のキースイッチを急いで送ってくれることになり、それと交換することにした。キースイッチが届いたのでPさんのキーボードを分解した。
なんと前述の接着剤がはみ出ており、キーキャップ(文字が印刷されたパーツ)を強く押すと、接着剤に当たり、くっついてしまう。これが原因で戻りが悪くなり、引っかかっていたのだ。
はみ出した接着剤を取り除いたら、他のキーと同様の心地よいキータッチになった。
この何日かキースイッチと付き合ってみたが、確かに高品質に出来ているようだ。キータッチのフィーリングはほとんどキースイッチにかかっているのだから、当然と言えば当然だ。
故障やトラブルが生じたときキースイッチを疑う順位は、下位にした方がいいようだ。
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